プロフェッショナルのつぶやき
イマフジを一言で表すと?
彗星の如く現れた 登山インフラです
- 静岡県立大学グローバル地域センター特任教授
- 認定NPO法人富士山測候所を活用する会副理事長
鴨川 仁氏
富士山測候所に設置をした山頂ライブカメラの動作確認 開山期間中、Youtube で山頂の様子をライブ配信
イマフジをどう使っていますか?
我々は、夏の間、富士山頂で科学研究を行っています。観測機器のメンテナンスのために登山は必須であり、そのために天候状態を知るにはイマフジのデータは重要な役割を果たします。同時に、山頂で取得した科学データの解析にもイマフジの気象データが活躍します。
なぜ富士山の気象が大事/必要ですか?
富士山の気象は、外から見たときは大した事ないように見えても、実際山にいるときは悪天候ということは多々あります。そのため富士山の現状の天気を知るためにもイマフジは貴重です。
大気電場強度の測定のため、フィールドミルを設置
イマフジを一言で表すと?
彗星の如く現れた登山インフラです。
富士山を登山する方へ伝えたいことは?
夏の富士山では多くの場所で携帯電話が繋がりインターネットをつかうことできます。そのことから、イマフジの気象情報は常に登山時に活用してほしいと思います。
富士山のどんなところが好きですか?
富士山は、日本最高峰というだけでなく、孤立峰であり、山頂からは360度遠方まで見渡すことができる日本で唯一無二の景観を得ることができる場所です。
イマフジのココがいいよ!という部分は?
富士山で観測を行う者にとって、観測装置を維持する大変さはよく知っています。その大変さのなかでイマフジは複数点の観測点を維持し、詳細な気象情報を与えてくれます。
現在、行っている富士山関連の活動/プロジェクトをご紹介ください。
富士山の山頂にて科学研究を行う以外にも、科学研究を行うグループに研究支援を行っています。
PROFILE
早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻博士後期課程修了。博士(理学)。早稲田大学理工学部助手、東京学芸大学教育学部自然科学系基礎自然科学講座物理科学助手、助教、准教授のち、静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授。2023年4月より同大特任教授。