登山ルート別気象

富士山まめ知識

プロフェッショナルのつぶやき

富士山のどんなところが好きですか?

生物多様性が とても豊かなところ

  • NPO法人富士山ホシガラスの会 理事・事務局長
  • 静岡県自然環境調査委員会植物部会会員

勝又 幸宣

コドラートによる植生調査

イマフジをどう使っていますか?

麓の事務所から現地に行く前に天候を確認できるのはいいですね。特に、ドローンによる調査で、グラフによる現地の風の情報はたいへん役立ちます。(コドラートの空撮 森林限界の空撮)

イマフジを一言で表すと?

頼りになる「イマフジ。」 私たちのNPO活動に役立てていきたいと思います。

下界は霧・五合目の雲海

なぜ富士山の気象が大事/必要ですか?

かつて「御殿場の私(わたくし)雨」などと言われていたように、私たちが活動している富士山とその山麓は狭い範囲で天候が異なることが多い地域です。麓は霧雨でも五合目は雲海を見下ろす絶景だったなどということもありました。(写真・雲海) これは、単独峰である富士山と駿河湾、周辺の山々など、地形と風がもたらす気象現象なのでしょう。晴天の五合目から下山しながらの調査で午後雨に降られたこともよくありました。(写真・空撮)

富士山を登山する方へ伝えたいことは?

山頂を目指すだけではなく、森や森林限界にも目を向けると富士山のほんとうの魅力がわかってきますよ。

ドローン(空撮)森林限界調査

富士山のどんなところが好きですか?

生物多様性がとても豊かなところ。

イマフジのココがいいよ!という部分は?

リアルタイムの天候と時間経過の変化が確認でき、お天気情報が集約されているところ。

現在、行っている富士山関連の活動/プロジェクトをご紹介ください。

多方面の自然環境調査、鹿の食圧から森を守る植生保護柵の設置と管理、樹皮保護ネットの設置、啓発活動としてのパネル展示、環境教育、観察会、セミナーなど

その他、イマフジや富士山に関して伝えたいことは?

20年前の森林調査では麓のスタッフが気象情報をチェックして「30分後に雨雲がかかりそうです」などとトランシーバーで調査班に情報を伝えて活動したこともありました。今はスマホが、高性能GPS、カメラ、ドローンのモニター、情報源(「イマフジ。」も)、ライトなど、調査には欠かせないツールとなっています。目印になる地形や樹木を記憶しながら少々の不安とともに森の奥に分け入った若い頃を思えば良い時代になりましたね。

勝又 幸宣

Katsumata Yukinobu

  • NPO法人富士山ホシガラスの会 理事・事務局長
  • 静岡県自然環境調査委員会植物部会会員

PROFILE

  • 1949年⽣
  • 映像作家
  • 防衛ホーム新聞社(Web担当)
  • フジフォレストクラブ主宰
  • 元富士山クラブ富士山南面森林調査プロジェクトリーダー