富士山まめ知識
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開山・閉山の期間や装備を知ろう!
富士山の登山シーズンと
服装・装備
知ってる?富士山の開山・閉山期間。
富士山は日本一の高峰として、美しさが世界に認められ、2013年には世界遺産に登録された山じゃ。
その標高は3776mにも及ぶが、登山初心者でも、十分な情報収集と準備を行えば登頂は可能じゃ。しかし、登山を簡単に考えるのは危険じゃぞ!高山病や、低体温症など、富士山特有の注意点がある。
初心者のために基本的な情報として、富士山の登山シーズンと登山に必要な服装と装備をアドバイスするぞ!
(ナビゲーター:いまふじぃ~さん)
登山シーズン
富士山の登山シーズンは、7月上旬~9月上旬まで。
7月の登山道開通時期は、残雪等登山道の状況によって開通が遅れることがある。
登山ルートによって、開通・閉鎖時期が異なるため、登山、下山で利用する各ルートの開通状況の確認が必要。
登山道が開通している期間が登山シーズン。登山道が閉鎖されると、各ルートとも登山道は通行できないので注意。
特に、積雪期は厳しい気象条件となり、滑落や遭難事故に繋がるため大変危険。
※リンク先:環境省 富士山オフィシャルサイト
服装・装備
山頂の気温は、地上よりも25℃低い。真冬並みの寒さ。
服装、装備品は、以下を参考にご準備を。
全部を揃えるのは大変という人は、レンタルも便利。事前にウェブで予約。
ウェア
-
スパッツ(ゲイター)
必要度: ★★★
登山靴や靴下をぬかるみや砂ほこりから守る。大砂走りでは必須。
-
登山靴
必要度: ★★★
足首を覆うハイカットのもの。防水処理が必要。屋外でのサンダル下駄履きはNG。
-
ザックカバー
必要度: ★
荷物を濡れから守る。
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ザック
必要度: ★★★
サイズは30リットル、必要に応じてそれ以上。手提げやショルダーバックで登下山はNG。
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ストック
必要度: ★★
足への負担を和らげる。
2本組だとさらに良し -
手袋
必要度: ★★★
軍手でもOK。寒さや日差し、転倒時のけがから手を守ってくれる。
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レインウェア
必要度: ★★★
防寒具にもなる。上下セパレート。傘は不可。
-
ボトムス
必要度: ★★★
動きやすさ、吸汗・速乾性のあるもの。
高機能タイツにショート丈のパンツやスカートを重ねる山ガールスタイルが人気。
ジーンズは汗や雨などで濡れるためNG。 -
高機能タイツ
必要度: ★★
テーピング理論と段階着圧を備え、筋肉不足も補う高機能タイツもある。
-
ニット帽子
必要度: ★★
山頂でご来光を待つ時間等の防寒対策に。
-
帽子
必要度: ★★★
日焼け、熱中症などの予防に。ツバが広いハットタイプがお勧め。
-
着替え
必要度: ★★★
雨天や汗で濡れた際の替えとして1、2組。
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ダウンジャケット
必要度: ★★
防寒⽤として。ザックにコンパクトに⼊るものが良い。⼭⼩屋での就寝時に⽑布代わりに。
-
フリース
必要度: ★★★
温度調節に便利。
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長袖シャツ
必要度: ★★★
薄手ウールか速乾性素材。
薄手フリースもOK。 -
Tシャツ・インナー
必要度: ★★★
化繊で速乾性のあるもの、木綿は不可。UVカットウェアや消臭機能が付いたウェアもある。
装備
-
ファーストエイドキット
必要度: ★
怪我や病気に備える。
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ゴミ袋
必要度: ★★★
富士山にゴミ箱はない。美しい富士山の景観を守るため、持ち込んだものは全て持ち帰るのが鉄則。事前におやつのパッケージを外しておくなど、なるべくごみを減らす工夫をすると良い。
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現金(小銭多め)
必要度: ★★★
電子決済が増えてきたが、まだまだ現金が必要。1万5千円程度は持っていたい。100円玉は多め(20枚~30枚程)に用意した方が無難。
【費用】
・富士山保全協力金:1,000円
・山小屋の宿泊料:8,000~9,000円
・有料トイレ:1,200~1,500円(1回200~300円)
・ペットボトル飲料:500~1,000円(1本400~500円)
※その他、食事、お土産、お賽銭、焼印代など必要な場合はその分も。 -
保険証
必要度: ★
傷病発生時に必要。
-
携帯酸素
必要度: ★
高山病対策、対処に。
-
高山病対処薬
必要度: ★★★
山頂までの標高に行くと、約50%の方が高山病になると言われている。頭痛薬等。
-
携帯用カイロ
必要度: ★
山頂でご来光を待つ時間等に。
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時計
必要度: ★
携帯電話でも代用可能。
-
登山用地図
必要度: ★★
道を間違えたり、迷わないために。
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携帯ラジオ
必要度: ★
AM受信で、雷の接近をノイズが入ることで察知できる!
-
予備充電器
必要度: ★★★
電波が弱いエリアもあり、微弱電波を受信しようと地上よりも消費電力が高くなる。
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携帯電話
必要度: ★★★
開山中は携帯電話基地局が設置されるため、登山道では携帯電話が繋がる。緊急時の連絡手段としても必須。
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歯磨きシート
必要度: ★★★
富⼠⼭では⻭を磨く事が厳しい。
⼭⼩屋就寝時等に⻭磨きシートで⻭を綺麗にすると快適。 -
ウェットタオル・ティッシュ
必要度: ★★★
富士山では水はたいへん貴重。お風呂はもちろん洗顔する水もない。手や体を拭いたりするのに有効。
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タオル
必要度: ★★
日焼け防止、マスク、仮眠時の枕カバーに。
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リップクリーム
必要度: ★★
山頂は乾燥している。UVカットのものが良い。
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日焼け止め
必要度: ★★★
紫外線が非常に強い。一度塗っても汗で流れ落ちるため、こまめに塗り直しを。
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ヘルメット
必要度: ★★
万が一の噴火や落石に備えて、ヘルメットと防塵マスクの携行が推奨されている。
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ヘッドランプ
必要度: ★★★
懐中電灯は手がふさがってしまうのでNG。
ご来光を目指して深夜の登山道を歩く際や、消灯時間後の山小屋で荷物を出すとき等に大活躍。 -
マスク(バンダナ)
必要度: ★★
山小屋での就寝時、砂埃対策に。
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行動食、非常食
必要度: ★★★
行動食⇒登山中にさっと口に入れ、糖分や塩分の不足を補う役割をもつ。ナッツ、チョコ、ドライフルーツ等。アミノ酸やクエン酸のゼリードリンクも良い。
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お弁当・滞在用食料
必要度: ★★★
登山当日の昼食、夕食。翌日の朝食、昼食等。山小屋で食べる事も可能。
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水(水筒・ペットボトル)
必要度: ★★★
1回の登山(一泊二日)で必要な水分は2~3リットル。全てをザックに入れて動くのは負担が大きい。出発時に1リットルくらいを準備。なくなりそうになったら途中の山小屋で購入が楽。
トイレを気にして水分を取らないのは危険。
脱水症状になると、高山病になりやすくなる。
参考文献
- 富士登山オフィシャルサイト(環境省)
- 世界遺産富士山とことんガイド(静岡県)
- 富士登山パーフェクトガイド(ISBN978-4-533-13277-3)