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回転型フィールドミル(field mill)とは

プラスチック製の下敷きをセーターなどでこすって頭の上にかざすと、髪の毛が逆立ちますよね。

この力は電界と呼ばれるものの影響で生じます。

プラスとマイナスの電気があるとその間に電圧が生じて電界ができます。

これと同様に、積乱雲と大地の間にも電界が発生し、この電界が非常に大きくなると落雷が発生します。

フィールドミルとは、この大気電界を直接測定する計測器です。

大気電界は、最も基本的な大気電気要素です。

研究目的で測定されるだけでなく、世界各地の地磁気観測所で、常時連続記録が行われています。

日本では茨城県柿岡にある柿岡地磁気観測所で常時観測が行われています

 

また、大気電気学では、

・下向きの電界⇒正の電界

・上向きの電界⇒負の電界

としています。

 

晴天静穏時の地表電界は、

・+約100V/m

です。

雲に覆われると地表電界は、

・数100V/m~数1000V/m

となります。


向きは上下ともにありますが、晴静穏時電界と反対の上向きの場合が多いです。

発達した積乱雲(雷雲)の真下では地表電界はしばしば、

・10,000V/m(数10kV/m)

の非常に大きな数値となります。

 

以上により、フィールドミルを設置し、大気電界を測定することで、

フィールドミル設置地点の積乱雲の接近及び通過の判断の材料に用いる事が可能なのです。